絵本ホテル📚絵本好きにはたまらない場所 (奈良市)

いつも晴れ晴れ奈良ブログを読んでくださってありがとうございます。

2021年12月奈良市に誕生した「絵本ホテル」が今人気です‼︎

世界中から選りすぐった約200点の絵本に囲まれ、くつろぎながら、寝転びながら、お風呂に入りながらも!?読むことができる、絵本好きにはたまらない空間です。

子どもが主役のホテル 子どもの世界をのぞいてみよう‼︎

「絵本ホテル」は、赤膚焼で有名な赤膚町の、元林野庁宿舎の1室を改装した施設です。

築30年。パッと見た感じ、普通の団地みたい。

1番奥1階のお部屋が絵本ホテルです。

ホテルはスタッフが滞在していないセルフキースタイル。

事前にメールで届いていたパスワードを玄関先で入力してキーボックスからを受け取ります。 

玄関を入るとたくさんの絵本が迎えてくれました。

奥に小さなかわいいドアが見えます。

あっちかな??  正解はこっちでした↓

本棚が隠し扉になっていました‼︎

玄関からワクワクが止まりません。

ちなみに、さっきの小さなドアは‥‥‥

トイレのドアでした‼︎

なんてかわいいトイレなんでしょう。

このドアを開けるのが嬉しくて、何度もトイレに通っちゃいそう。

絵本ホテルHPより

運営しているのは、奈良県内で事業を営む〈studio D’ORO〉の泥谷英明さん

〈チェルビアット絵本店〉の四方実さん

〈ライフラインサービス株式会社〉の四方充さんです。

3人とも、子育て真っ只中のパパの顔も持っておられます。

「素敵なホテルを施工しても、自分の子どもを連れて泊まりに行けない」

「子ども達が1日中のびのびと過ごせる児童館のようなホテルを作れないだろうか」

そんなパパ達の想いから絵本ホテルは誕生しました。

だから、子どもが喜ぶ仕掛けがいっぱい‼︎

子ども達への愛がいっぱいの、子どもが主役のホテルです。

しかけ絵本や飛び出す絵本も届く【ワールドライブラリーパーソナル】

絵本に囲まれて、絵本が読める特等席や、

木のいい香り、木の手触りを感じながら遊べる「Play wall」も。

東吉野村の木工所「維鶴木工」と協業して作られた「Play wall」は、壁いっぱいに1,080箇所の穴‼︎

カラフルな木製ピンを差し込み、自由な発想で遊べます。

洗面台も子どもにぴったりの高さです。

小人の世界みたいで本当にかわいい。

鳥さん模様のこのライトもすごく素敵でした。

お風呂にもちゃんと、お風呂用の絵本が置いてありました。

キッチンには調理器具や食器もあるので、持ち込んだ食材でお料理を作ることもできます。

冷蔵庫の中には冷凍ナポリピザや奈良のクラフトビール、ワインも備わっていて、小腹が空いた時にも助かりますね。


世界の美しい絵本と、その中に広がる大きな世界を子どもたちに届けたい。世界を変える力を秘めた絵本の素晴らしさを、大人にも知ってもらいたい。

今回、絵本ホテルの案内をしてくださったのは、絵本の選書をされた四方 実(ヨモ ミノル)さん。

四方さんはフィレンツェ大学留学を経て、イタリアを中心とする貿易業務・海外営業に従事。その後、奈良でチェルビアット絵本店を開店されました。

専門学校等でイタリア語の講師をしながら、元興寺前「cojica books」の共同店主もされています。

絵本で文化を伝えたい

コロナ禍で海外旅行に行けない今、絵本を通じて外国の文化に触れる機会を創り出そうと考えました。

絵本で文化を伝えるってどういうこと?とよく聞かれます。

2つのパターンがあります。

1つはテーマ自体は海外の文化的なものではないけれども、物語の主としていないところに文化が表れているもの。

例えば登場人物の着ている服や食べている物、街並みや建物など、絵の中にその国の文化が溶け込んでいるものです。

もう1つは、テーマ自体が日本では物語になりにくいものです。

そう言って、四方さんが私に読んでくださった「LA OTRA ORiLLA」という絵本がとても心に残りました。

貧しい黒人の女の子が主人公のお話です。
川の向こうには白人の人達が住んでいます。
女の子は小さい頃からお母さんに「絶対に川の向こうへ行っては行けない」と言われて育ちました。
ある日、向こう岸で白人の男の子が手を振っています。
初めて川を渡って向こう岸に行ってみると、自分達と同じように生活する人々の暮らしがありました。
仲良くなった2人には夢ができました。
川に橋をかけること。橋の上がみんなの笑顔で溢れることです。

大人になってから誰かに絵本を読んでもらうことなんてなかったので、すごく嬉しかったです。なんかジーンとしちゃいました。

この絵本を書いた作者は南米チリ出身だそうです。

いろんな人種の中で生活し、貧富の差や差別を目の当たりにして生活してきたのでしょう。

日本との違いを感じながら、作者の見た景色や、気持ちに思いを馳せました。

四方さんは、ジェンダー、難民、差別、環境問題などの社会的なテーマを持つ絵本を選び、子どもにも大人にも新しい気づきがあるようにと願っておられます。

絵本ホテルHPより

1室64平方メートル、定員8名のお部屋は、お誕生日会やイベント会場としてお昼だけ借りることもできます。

子ども達とじっくり読書したり、お泊まり会でお友達と過ごしたり、ワクワクすることを企画してみたい。

でも、1人で泊まって静かに読書できたら最高✨とも思う晴れ晴れさんでした。


ホテルの裏には「わんぱくの森」

ホテルの裏側には大亀谷国有林と書かれた看板があり、木の遊具がありました。

外遊びもできるなんてすごい‼︎

ディユースで絵本を読んだ後、わんぱくの森でお弁当を食べるのもいいな〜♪

絵本ホテルは今後、3年後までに奈良県内で10室、5年後までに日本全国で30室の展開を目指しておられます。

次はどこにどんな絵本ホテルが誕生するか、今から楽しみです。


絵本ホテル

📍奈良県奈良市赤膚町1144-6トルナーレ学園前 105号

電車+バスでお越しの方
近鉄奈良線『学園前』駅 南口より『赤膚山』行きのバスに乗り、
終点『赤膚山』バス停から徒歩1分

お車でお越しの方
第二阪奈有料道路 中町ICより約5分


チェルビアット絵本店 URL:https://italiaehon.thebase.in

子どもに贈る絵本のギフト【ワールドライブラリーパーソナル】

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